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<口蹄疫>大エース感染疑い 畜産関係者に大きな衝撃(毎日新聞)

 口蹄疫(こうていえき)感染は「宮崎の宝」にまで及んだ。感染の疑いが強い「忠富士(ただふじ)」は、感染発生地から離れた畜舎に隔離されていたエース級6頭の種牛の中でもトップ。宮崎からは各地のブランド和牛になる子牛を供給していただけに、他の5頭も感染していれば、全国の畜産業界に大きな影響を与える。県内外の畜産関係者は衝撃に言葉を失った。

 「宮崎ブランドの中心をなす種牛を失い、誠に残念」。22日未明、宮崎県庁で記者会見した県農政水産部幹部は、落胆の色を隠せなかった。

 忠富士の遺伝子検査で陽性反応が出た20日、高島俊一・同部長は「間違いであってほしい」とよく眠れなかったという。しかし、21日には動物衛生研究所の再検査で「クロ」の判定が出た。

 6頭は、県内で人工授精に使われる冷凍精子の9割を占め、口蹄疫から宮崎ブランドを立て直していく最後のとりでだった。中でも忠富士はその4分の1を供給する「スーパー種牛」候補だった。

 6頭は国の特例で13日、それまでいた同県高鍋町の県家畜改良事業団から北西に約24キロ離れた同県西都市の標高約700メートルの簡易牛舎に移された。周囲5キロに畜産農家はない。牛舎は2メートル四方の部屋が七つあり、それぞれ高さ3メートルの木板で仕切られ、接触はなかった。神経質だった忠富士は、残りの5頭とは1部屋を置き一番北側の部屋で飼われていた。1頭に1人ずつ世話人が付き、観察を続けていたという。

 県は、事業団からの移動時期が遅れたことが致命的だったとみている。「事業団にいる時に感染した可能性が高く、結果として移動の時期が遅すぎた」。農政部幹部は認めざるを得なかった。

 せめてもの救いは他の5頭によだれなどの口蹄疫特有の症状がなく、20日採取の遺伝子検査でも陰性で、さらに1週間経過観察を続けることを国が了承したことだ。しかし、同部の押川延夫次長は5頭の感染について「厳しいとは思う」と表情を曇らせた。

 種牛を育てるには通常、約7年かかるといわれる。県によると、冷凍精子のストックは1年分はあるが、「その次の年からは供給できない。(他の5頭感染なら)宮崎の畜産は壊滅だ。30~40年かけて築いてきた財産が水泡に帰す」(押川次長)という。【古田健治】

 ◇「だめじゃないか」と宮崎県に抗議電話

 宮崎県で生まれた肉用牛は各地のブランド和牛の「元牛(もとうし)」として全国に出荷されている。

 佐賀県畜産課によると、同県の肥育農家約280戸が出荷する肉牛の14%が元は宮崎県産。そのうち数割が高級牛「佐賀牛」になる。種牛に感染が広がったことを受け、同課の担当者は「子牛の仕入れ先は鹿児島をトップに南九州が中心。壊滅的とまではいかないが影響が出るのは必至。これ以上広がらないことを願うばかり」と話した。

 宮崎県畜産課には早朝から、種牛への感染について「だめじゃないか」などと、県内外から抗議の電話がかかっているという。

 宮崎県内の種牛の選抜に詳しい原田宏・宮崎大副学長(家畜育種学)は「候補の精子で試験種付けをして1年後に子牛が生まれ、さらに1年間育てないとその肉質を調べることができない。質が良ければ種牛になるが、相当な時間がかかる。鹿児島や北海道と共に日本の食肉を支えてきた宮崎の牛がごそっとなくなる影響は計り知れない」と指摘する。

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<スペースシャトル>アトランティス打ち上げ成功 最終飛行(毎日新聞)

 米航空宇宙局(NASA)は15日午前3時20分(米東部時間14日午後2時20分)、国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資などを載せたスペースシャトル「アトランティス」(ケネス・ハム船長ら6人搭乗)をフロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げた。アトランティスは予定通り地球周回軌道に入り、打ち上げは成功した。

 シャトルは年内に退役予定。アトランティスは85年10月の初飛行以来、32回目の打ち上げの今回が最終飛行となる。

 アトランティスには、野口聡一宇宙飛行士(45)が滞在するISSに取り付けるロシアの小型研究モジュールや予備バッテリー、地上との通信用アンテナなどが積み込まれている。同モジュールはロシア語で夜明けを意味する「ラスベット」と名付けられ、シャトルに代わって輸送の主力となるロシアのソユーズ宇宙船、プログレス無人補給機のドッキングポートの役割を担う。【山田大輔】

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米企業がiPS細胞のライセンスを取得(産経新聞)

 再生医療への応用が期待されるiPS細胞(人工多能性幹細胞)技術に関する特許の管理・活用を目的とする「iPSアカデミアジャパン株式会社」(iPSAJ、京都市上京区)は7日、米の細胞試薬製造会社「セルラーダイナミックス・インターナショナル社」(CDI)と特許ライセンス契約を結んだと発表した。iPSAJ社が海外企業とライセンス契約を結ぶのは初めて。

 CDI社はライセンス契約によって、京都大iPS細胞研究所の山中伸弥教授が発明したiPS細胞を研究で使用できる。同社は同細胞を応用し、製薬企業が新薬の毒性などを確認する際に使用する肝細胞などを開発するとしている。

 これまでにも国内企業約10社がiPS細胞についてiPSAJ社とライセンス契約をしている。

 山中教授は「iPS細胞が1日も早く医療に役立つことが私の願い。今後も国内外を問わず、多くの企業とライセンスが結ばれることを期待している」とコメントを発表した。

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